平成25年度・通常総会の報告

先日お伝えしました通り、去る6月20日(木)、神戸市の財団法人・先端医療振興財団・先端医療センター4F会議室にて、当NPO法人・さい帯血国際患者支援の会 第6回・通常総会が「造血幹細胞移植推進法・再生医療推進法成立記念大会」と題して、開催されました。
午前中に運営委員会、午後に理事会・総会、夕方に懇親会、というスケジュール。正会員424名中、出席者31名、委任状提出254名で過半数に達し、総会として成立致しました。ご参加の正会員の皆様、お忙しい中、誠に、お疲れ様でした。運営委員会・理事会・総会で、平成24年度事業報告・収支決算及び平成25年度事業計画・活動予算、並びに役員の選任が諮られ、賛成多数で、全て可決されました点、深く御礼申し上げます。
協議事項・報告事項において、⑴造血幹細胞移植推進法成立と法施工への審議会の推移について、⑵iPS細胞研究へのさい帯血ホモ細胞提供について、⑶新しい感染症検査法への支援について、⑷公的さい帯血バンクへな支援について、発表がありました。特に、⑶に関しましては、本年の当会・患者直接支援事業として、全面的にバックアップすることを打上げ、午後の交流会では、最新の感染症検査法=網羅的ウイルスPCR法の開発者・伊藤仁也先生(医療法人社団神鋼会・神鋼病院・血液病センター・細胞治療室・室長)に講演して戴きました。
また、その他の事項では、「移植難民」を作らない環境作りを、地方発で展開して行く活動方針も発表され、その一つの運動ツールとして「造血幹細胞移植患者カード」を作成する運動が提案されました。
交流会には、2つの推進法成立の立役者・坂口力元厚労相、兵庫県知事・井戸敬三氏の代理の方、神戸市副市長の中村三郎氏、認定NPO法人・兵庫さい帯血バンクの後藤武理事長、神戸市調整局・医療産業都市推進本部の内藤直樹担当部長、兵庫県議会・芦田加津美議員(公明党・兵庫県・女性局長)、さい帯血バンク搬送ボランティアの皆様、京都大学iPS研究所所長の山中伸弥教授の代理で高須直子さん、さい帯血移植経験者の真鍋幸子さん・鈴木美帆さん、厚生労働省・健康局・疾病対策課・臓器移植対策室の間隆一郎室長が、ご来賓で、お出で下さいました。ありがとうございました。心より、御礼申し上げます。
山中教授は、アメリカ出張中にも拘らず、長文のメッセージをお寄せ下さいました。
懇親会では、田尾幸雄、赤松則子、三浦亮二、坂本慶孔の各運営委員の活動報告がございました。皆様の奮闘が、当会の活動を支えているのだと、改めて実感いたしました。

【山中教授のメッセージ(高須氏 代読)】
有田さんとさい帯血国際患者支援の会の皆様、そして坂口元厚生労働大臣をはじめ本日ご来賓の先生方、平素より、iPS細胞研究、とりわけ、さい帯血のiPS細胞への利用に関してご指導、ご尽力いただき誠にありがとうございましす。

本来ならば本日お伺いし、私どもの研究を力強く応援して下さっている皆様に直接、御礼を申し上げるべきところですが、国際幹細胞学会への出席を含む長期の米国出張のため、どうしても出席することがかないません。本当に申し訳ありません。

さて、ご存知のようにiPS細胞は「どんどん増える」、「様々な細胞になれる」という、2つの大きな特徴を持っています。iPS細胞をたくさん増やして、その後分化させることにより、神経細胞心筋細胞といった様々な細胞を大量に作り出すことができます。これらの細胞は、再生医療や薬の開発において、有効に使われることが期待されています。現在私達は、できるだけ安く、且つ迅速に、安全で品質が保証されたiPS細胞を提供することができるように、あらかじめiPS細胞を作って備蓄しておくという、「iPS細胞ストック」の計画を最優先で進めて居ます。

iPS細胞は、血液や皮膚の細胞に数酒類の遺伝子を入れることにより作ります。私達はこれまでの研究で、成人の血液と同様に、臍帯血からも、非常に高品質なiPS細胞を作り出せることを見つけました。臍帯血から作ったiPS細胞は、様々な酒類の細胞を作り出せる能力を持っています。臍帯血は、とても優秀な幹細胞を含んだものなのです。まさに「さい帯血は命のお母さん」なのです。
このような研究結果に基づき、私達はiPS細胞ストックの作製に臍帯血を利用させてもらえないかと考え、昨年7月に開催された厚労省の造血幹細胞移植委員会において、国に対して臍帯血利用のお願いをさせていただきました。その後9月には、造血幹細胞の提供推進に関する法律が成立し、iPS細胞研究への臍帯血の利用が、いよいよ現実のものとなって参りました。さらに今年4月には、再生医療の実用化を促す再生医療推進法が成立致しました。このような短期間で、私達の研究にとって追い風となる法律が成立した背景には、本日お越しの坂口元厚生労働大臣や、公明党をはじめとする各党、関係各方面の皆様、またiPS細胞研究の普及に向けご尽力いただいている市民ボランティアの皆様方の努力の賜物であり、心より感謝申し上げます。特にさい帯血国際患者支援の会の皆様には、私がノーベル賞をいただく前から、多くの市民の方の賛同と協力をいただけるような息の長い活動を続けていただいており、大変心より強く感じております。
こうしたお力添えは、iPS細胞を利用した再生医療に向けて、私達への期待がそれだけ大きいことと真摯に受け止め、より一層の研究開発に力を入れていきたいと気を引き締めております。

また、iPS細胞ストックの樹立に向けてさい帯血バンクの保有するさい帯血を利用することをを認める国の方針を受け、いち早く協力の手を差し伸べて下さったのは、兵庫さい帯血バンク様とそれをサポートする兵庫県様、神戸市様であります。私どもといたしましては、さい帯血を用いるiPS細胞ストックの研究計画をご承認いただいて、さい帯血を提供いただけるよう、京都大学内の手続を速やかに進めて参りますので、引き続き、ご支援を賜ります様、よろしくお願い申し上げます。

私どもは、今後も関係の方々のご指導を賜りながら、iPS細胞の再生医療に向けた研究開発を進め、できるだけ早く患者さんの治療に役立てるよう努力して参ります。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

最後になりましたが、さい帯血国際患者支援の会のますますのご発展と、本日ご参集の皆様のご健勝を、心よりお祈り致しまして、私の御挨拶といたします。

平成25年6月20日

京都大学iPS細胞研究所所長 山中伸弥

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