日本造血細胞移植学会会長 小寺良尚先生からのメッセージ

日本さい帯血バンクネットワークと骨髄移植推進財団を介する非血縁者間造血幹細胞移植療法は、造血幹細胞移植を必要とする難治な病気の方たちに、治癒と良好な社会復帰の生活をもたらす治療法として普及しており、難病の方々の希望の星となっています。

今、非血縁者間の造血幹細胞移植は、骨髄移植・さい帯血移植を合わせると年間2,000例を超えるまでになっていますが、それでも尚全体の50%ぐらいしか需要を満たしていないというのが現状です。

こうしたよい治療を残りの50%の患者さんに届けるには、なお一層いろんな面での努力が必要であり、その一つとして、骨髄バンク、さい帯血バンク協同でやれるところは協同でやり、より多くの患者さんにより速やかに移植医療を提供できる仕組みを作ろうということを造血細胞移植学会として考え始めています。

今年度からの学会の大きな課題の一つとして、例えば日本造血幹細胞バンクといったようなものを、今までの両組織の蓄積をベースにして発展的に統合させることにより構築する、ということを学会として検討し、厚生労働省その他関連機関に提言していきたいと考えています。

こうしたものが必要だと行政に知らしめる最大のパワーは、みなさま方の声であります。
みなさま方のパワーが近いうちに、きわめて必要とされる時が来ると思います。

又、みなさま方の今日の会において示されたような支援というのは、病める方々にとっては、本当に励ましになります。
ほんのちょっとした心遣い、きめ細かい配慮というのは、我々では想像ができないほど患者さんを慰め、励まします。

そういったことを実践しているさい帯血国際患者支援の会に、心から敬意を表します。
今後ともみなさま方でぜひこの会を支え広げて、私たちと一緒に、明日の医療をよりよいものにするようともに努力を続けて行きましょう。

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