謹賀新年。 これまでの出会いに感謝して2012年も宜しくお願い致します。
年末年始は新しい命、助かった命、去りゆく命、たくさんの知らせを頂きました。 厳粛に受け止めて参ります。 闘病中や移植が始まる皆様の辛さ、苦しさには言葉もありませんが、私も心を寄せています。
一緒に生きて行きましょう。
☆有田美智世☆
11年前の12月31日、 神戸から東京の病院へ、急性骨髄性白血病の女性が転院しました。 転院先での移植しか、彼女を助ける道はないと私は思っていました。
彼女は今、京都大学大学院の博士課程で学んでいます。 明日、彼女は調査研究の為、ドイツへ旅立ちます。
電話の声が弾んでいました。
各々聖夜を過ごされた事と思います。
神の御子の誕生が十字架への道であり、十字架の苦しみは私の為であったと知った時、 人生観が変わりました。
20年前白血病の子を抱く母親達の姿と、十字架の上の御子を見上げる聖マリアの姿が重なりました。 さい帯血と出会って、「白血病は治る」と知らせる事の出来る今に感謝です。
寒波襲来の週末です。
10年以上も前のことですが、北海道を講演で移動中、 網走付近で急な吹雪で、前方不透明な状態のまま車で走りました。 次の日の朝のニュースで、私達が通った直後、玉突きの大事故があったことを知りました。
一瞬が運命の境目を感じました。 皆様注意の上にも注意を怠りません様に。
クリスマスが近づくと毎年連絡をくれる元患者がいます。
彼女は43才。 7年前にさい帯血移植を受けました。
白血病は治りましたが脊椎カリエスを患い骨盤と足の骨を取って手術を受けました。 杖をついて歩いています。
父親の栽培した野菜で料理をし、散歩の出来る日常が喜びだと言います。 連絡ありがとう。
白血病患者や元患者から、ツイッターへ連絡下さる方が増えてきました。 短い言葉の中に、経験した者の重みを感じます。 みぞおちに痛みを覚え、心臓が涙を押し上げてきます。
さい帯血移植経験の元患者は「体調は良くないが生きているよ」。 再発した方からは「もう一度治療のやり直しです」とありました。
琵琶湖畔26kmウォークは2回の休憩を含め5時間で歩きました。 ペースをつかみかけています。 今回は年末でもあり4人参加でした。
ホノルルマラソン参加組の話に盛り上がり、無謀な誘いについ載せられそうになりながら、 若者に負けてはならじと老骨にムチ打って歩きました。
3回目のコースも決まりました。
良いお知らせです。
公明党「さい帯血法整備推進プロジェクトチーム」は今月8日の私達4者のヒアリングを受けて、 チーム名を「造血幹細胞(骨髄・末梢血・さい帯血など)移植法整備プロジェクトチーム」とし、 バージョンアップされました。
いよいよスタートラインに立ちました。 これからが正念場です。
私が初めて白血病患者に出会った25年前、小児癌患者はすでに医療費無償の制度に守られていました。 その20年位前、お金が無い為に我が子に充分な治療を受けさせる事の出来なかった「癌の子供を守る会」の親達が作った制度です。
私達も無名の市民の集まりです。 この度の法制化、頑張りましょうね。
12月は公的骨髄バンクの誕生月です。 今年で20才になります。
生みの親の一人として「法整備」という祝着を着せてやれなかった悔しさが残ります。 設立には白血病患者や家族が多数奔走していました。
「私達には間に合わないが後の人たちの為に」
その言葉を私は胸がつまる思いで聞きました。 忘れません。